ナチュラルに怒らないでいられるのはいいな、と思った。
武田砂鉄さんのエッセーなので、楽しく読んだ。
エッセーというジャンルは特殊である。本流のジャンルを持っている、ある程度有名な作家が、そのサブで書くジャンル、というイメージである。
もし、この本が、名もなき中年男性が書いた本だとしたら、果たして自分は自分は読むだろうか。
そういえば、エッセーの本家であるモンテーニュはいきなり「エセー」を書いたのかも知れない。多分、名もなき中年男性モンテーニュがエセーを書いたのだから、アリだ。だが、当時、それが売れたのかどうかは分からない。