[映画]Winny

そこに山があるから登った。

それがwinnyの開発目的だ。

 

偶然にも神々の頂きのアニメを同じ日にみていた。マロリーも羽生丈二も、そこに山があるから登った。

 

登りたい山を、登ったことで、意図しない方向で、多くのひとに影響してしてしまい、結果、苦を感じる状況下となってしまったことは、運が悪い。彼が無罪を勝ち取るまで裁判に費やした7年をどう過ごしたのか分からないが、42才で心筋梗塞で夭折してしまったことを考えると、穏やかな日々では無かったのでは無いだろうか。

 

その間、生き甲斐とも呼べるプログラム開発は出来なかったという。その間に新たな生き甲斐を見つけて、7年間は案外楽しんで、柔軟に生活出来ていたことを祈る。

 

プログラム開発者が無罪となった判例を作ったことは、プログラム開発をするヒト達、業界においては、とても大きな功績だと思う。開発のモチベーションに大きく関わる問題であるからだ。その不安が払拭されなければ、進歩は確実に減退するものとなっていただろう。私にとって、今の日本のプログラム開発状況はサッパリ分からない世界の話ではあるが。

 

彼がその判例を作る事を目的に、生きる意味にして、裁判を続けたのか、どうかは分からない。途中から使命感を感じて、7年を費やしたのかもしれないが。

 

世界を、変えた日本人の天才プログラマーが42才で夭折してしまったことに、不条理を感じ…‥、いや、この世界はいつだってそういうものか。

 

彼は好きなモノで、世界に対して自分を表現するできた。その点において、幸せだったと思う。それが苦を生んでしまったことは、運が悪かった。