バカの壁 養老たけし

オウム真理教の身体

 

信者の確信は、麻原が教義として述べている神秘体験を彼らがそのままに、追体験できることから来ている。と述べています。つまり、麻原は、ヨガの修行だけをある程度きちんとやって来た、だからこそ修行によって弟子たちの身体に起こる現象について予言も出来たし、ある種の、神秘体験を追体験させる事ができた。自らの身体と向かい合ったことのない若者にとって、麻原の予言は驚異的だった。

 

食欲、性欲はフィジカルのリミットがあるが、金の欲はリミットが無い。

 

権力欲も同じか。権力というと、小市民には関係なさげな大層な話になってしまうけど、承認欲と言い換える。何万いいね👍を貰っても、満足出来ないのかもしれない。もらった事ないから、知らんけど。今は1いいねをもらったら小躍りするレベル。小躍りするくらい嬉しいのだから、その気持ちが続けば、1いいねで、ずっとそれでいい。でも人間には馴化という、にっくきシステムがあるんだよなあ。にっくき、といえどもこのシステムが無いととてもじゃないが、生きていていけない。何事も一長一短ですね。という、つまらないけど、揺るがない、いつもの結論。そういうものですね。